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W杯までにリオ−サンパウロ市間の高速鉄道開通か

 リオデジャネイロサンパウロカンピーナスサンパウロ市近郊)各市を結ぶ高速鉄道(全長518キロ)の敷設が予定され、調査が行われていますが、2014年のワールド・カップを照準として作業が急ピッチで進んでいます。リオ州ではすでに路線の測量が終了、環境保全対策を組み込んだ調査も終了し、4月2日には総合的な建設計画書が完成する予定です。後は、サンパウロ州の測量終了と政府の最終決定です。鉄道建設の見積もり総額は110億レアル(約4400億円)。連邦政府は地域開発振興計画との連動を打ち出しており、最終決定は、来年の4月まで持ち越される可能性もあります。
 ワールド・カップで発着の増便が見込まれるカンピーナスのビラコッポス空港も拡張工事が着々と進められ、2010年には第二滑走路が完成する予定です。引き続き、格納庫(2013年完成予定)、空港ビル(同2014年)を新設することになっています。
 導入する高速列車のシステムについては、世界各国が売り込みにしのぎを削っているところで、有力なのは日本の新幹線とフランスのTGVとされています。ただ、現在のところ未定で、政府の決定が待たれているところです。