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ブラジルで始まった航空運賃値下げ競争

 民間航空庁による国際航空便の運賃規定撤廃方針を受け、さっそく運賃値下げに走る動きが始まりました。値下げを始めたのはイベリア航空(スペイン)と大英航空(イギリス)で、まずブラジル以外の外国航空会社が先鞭を付けました。
 両社はそれぞれサンパウロ発着の欧州便に期間限定の格安運賃を導入し、パリ、ローマ、ロンドン、フランクフルトへの往復航空チケットを695ドル(約6万8千円)、プラハやウィーン往復を726ドル(約7万円)で売り出し始めたのです。
 運賃規定の撤廃は順次実施され、民間航空庁が発表した時点では2割カットし、その後3か月ごとに、5割、8割とカットされ、1年後には全廃されることになっています。
 これにより、国内外の航空会社で運賃の値下げ競争が激化するのは必至と見られていました。早速その競争が始まったわけで、TAMなど国内航空各社は厳しい競争にさらされることになり、苦しい立場に追い込まれそうです。