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身売りしたヴァリグ航空の前途は多難

 ブラジル航空業界の王者として君臨したヴァリグ航空は、身売り後、今や見る影もない会社になってしまいました。それを象徴するのが、ブラジル航空界のシェアーで、TAM(タム航空)が51・4%、ゴール航空が37・4%を占め、ヴァリグ航空はわずか2・2%に過ぎません。往年のヴァリグの面影はすっかり消えてしまいました。新々航空会社のBRAでも4・2%、馴染みのないオシアンエアーでさえ2・1%のシェアーなのです。
 海外路線のシェアーを見ますと、TAMが54・6%でトップ、2番目にヴァリグが21・7%でつけ、何とか体面を保っているといったところです。因みに、その他はBRA12・5%、ゴール10・8%を占めています。
 どうやらブラジル航空業界は、ヴァリグ航空の一社体制から、TAM、ゴールの二社体制に移ったといえそうです。