中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

教育改革に情熱を燃やす朝倉教授、下議選に出馬

 10月に行われる連邦下院議員選に、名門大学のマッケンジー大学教授、朝倉・オスカル・健次郎氏(43歳、二世)がブラジル社会民主党(PSDB)から出馬します。朝倉教授は、出馬理由を、「基礎教育を変えなければブラジルはよくならない。そのための立候補」と語ります。
 朝倉教授は、5歳から12歳まで日本で過ごし、日本の小学校教育を受けています。日本の基礎教育を熟知していて、日本での教育方法をブラジルに取り入れたいというのです。「日本では国語、数学、社会、理科の基礎科目の他に、音楽や美術、道徳などの授業が充実している。それらがブラジルの教育にも必要」と訴え、「日本では学校で生徒たちが教室や校庭の掃除を全てやるが、ブラジルでは違う。だからゴミを道に平気で捨てる。子供が学校で掃除をする。そういうところから良い社会が実現できる」というのです。
 教育に情熱を燃やす朝倉教授が政界で活躍するようになれば、ブラジル社会も徐々に変わっていくかもしれません。