先ごろサンパウロを中心に犯罪組織（都第一コマンド）による当局襲撃事件で、「あの暴動はアルキミン候補の大統領選出馬を阻止することが目的だった」と、フルカワ前サンパウロ州刑務所統括長官が国会で爆弾証言しました。確かにあの暴動の後の世論調査ではアルキミン候補の支持率が急降下しています。
フルカワ前サンパウロ州刑務所統括長官によりますと、この情報は警察の諜報組織が入手したもので、巷間で囁やかれた「刑務所内でワールドカップをテレビで見られるように」という訴えではなく、そのほんとうの狙いは政治的なものであったとしています。なぜアルキミン候補の立候補を阻止しようとしたかについては、同候補が犯罪組織と強固姿勢で対決することを表明していることと、囚人たちが厳しい生活を強いられていることへの不満もあった、と述べました。
これに対し与党からは、州政府と犯罪組織の間で、何らかの取引が行われたのではないかとの意見が出されています。
