中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

収監後もルーラ元大統領の支持衰えず

 各メディアによると、調査会社ダタフォーリャは15日、10月実施の大統領選挙投票先意向調査の結果を発表しました。ルーラ元大統領が7日に収監されてから初めての調査で、同氏の名前を挙げた割合は30~31%もあり、相変わらず高支持率を示しています。1月の調査では37%でした。

 その他の候補予定者はジャイル・ボルソナロ下院議員が15~16%、マリーナ・シルバ元上議が10%、立候補の意思を表明していないジョアキン・バルボーザ元連邦最高裁判所長官が8%、ブラジル社会民主党党首のジェラルド・アルキミン前サンパウロ州知事が6%、シロ・ゴメス元大臣が5%でした。調査は4月11~13日に行われ、4194人が回答しています。

 ルーラ氏が出馬せず、同じ労働者党のフェルナンド・ハダッド元サンパウロ市長、またはジャケス・バグネル元大臣が立候補した場合は、ボルソナロ氏が17%、シルバ氏が15%、バルボーザ氏が9~10%、ゴメス氏が9%、アルキミン氏が7~8%となっています。

 ルーラ氏の大統領選出馬の可否は、選挙高等裁判所で最終的な判断が行われますが、同氏が出馬すると考えている人は32%で、1月調査時の53%から減少しました。ルーラ氏の出馬は認められるべきでないとする回答者は50%でした。

サンパウロ州知事選

 翌6日、ダタフォーリャは10月のサンパウロ州知事選の投票動向調査結果を発表しました。同調査は11~13日に行われ、サンパウロ州内の1954人から回答を得ました。調査ではジョアン・ドリア前サンパウロ市長が最も有力になっています。

 パウロ・スカフ(サンパウロ州工業連盟)会長が出馬する場合は、ドリア氏29%、スカフ氏20%。スカフ氏が出馬しない場合はドリア氏が36%の支持を得ています。その他アルキミン前州知事の辞任で知事に就任したマルシオフランサ氏が8~10%、ルイス・マリーニョ元サンベルナルド・ド・カンポ市長が7~9%となっていました。