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ブラジルで日本酒ブーム

ncb2006-06-20

 サンパウロでは今、ブラジルのピンガをベースにしたカイピリーニャに替わり、清酒や焼酎をベースにした『サケピリーニャ』や『ショーチュリーニャ』が盛んに飲まれ、ブームになっています。特に焼酎は、お湯割り、水割り、ストレートなど幅広い飲み方ができ、どんな料理にも合うため、急速に人気が出始めています。これに目を付けた日本の輸出業者が、新たな銘柄の焼酎輸出に踏み切るなど、ブラジルで日本酒はなくてはならないものになってきました。今や日本酒は、日本人がノスタルジーに浸る小道具から、非日系ブラジル人が「ちょっと一杯」ひっかける酒になりつつあります。
 
『サケピリーニャ』の作り方は、基本的にカイピリーニャと同じ。中に入れる果物によって、その楽しみ方も違ってくるようです。バーの『パラレロ・12・27』では、イチゴ、アバカシ、リマ、アモーラなど季節によって入れる果物を変えます。この店では、1日350杯出るカイピリーニャのうち、約250杯はサケピリーニャといいますから、すでにカイピリーニャを凌駕していることになります。

『サケピリーニャ』を出すのはレストラン、バーに限らず、女性でも気軽に利用するビリヤード店でも供されています。ビリヤード店の『ガル・パオン』でも、「サケピリーニャは5年前に客に頼まれて作ったのが最初」で、それ以来注文が多くなり、今では日本酒は欠かせなくなったそうです。(写真はバーで焼酎を楽しむブラジル人=サンパウロ新聞)