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サンパウロで日伯の応援合戦

W杯ドイツ大会派決勝トーナメントに入りましたが、23日早朝行われた日伯戦では、大型のスクリーンを設置した応援会場が、ブッフェ・コロニアル、アニャンガバウ、文協体育館にそれぞれ設けられ、ブラジル人と日本人が声をからして母国に声援を送りました。その中で、現地の新聞が伝える文協会場の模様を紹介します。

 多くの日伯の報道陣がつめかけた文協体育館で行われた観戦では、午後2時半頃から日本、ブラジルのユニフォームを着た人が集まり始め、中にはかつらをかぶって応援する日本人サポーターの姿も見られた。
 会場には、家族連れや高齢者、若者と幅広い年齢層の両チームのサポーター約500人が集結した。試合開始直後、スクリーンからの音量が止まるハプニングが発生し、ドイツ会場からの歓声が途絶えていたが、前半10分過ぎから音量が元に戻り、日本コールがかかるなど文協会場は盛り上がりを見せた。

 前半34分に日本が、玉田のゴールで先制すると、駆け付けた日本人サポーターは、バンデイラや太鼓を使い跳ね上がって喜びを表現。その模様を、ブラジルのカメラマンがこのときとばかりに、日本人サポーターにマイクを向ける。しかし、日本人の喜びはつかの間、前半ロスタイムにロナウドが同点ゴールを入れると、逆にブラジル人サポーターが歓喜。日本人は呆然、がっくりとうなだれた。

 日伯戦を観戦したブラジル在住歴50年という画家の砂古友久さんは「普段フットボールは見ないんですが、この熱い雰囲気を見たくてやってきました。これほどの盛り上がりには驚きましたね」と話した。ブラジルに来て1年という後藤佳代さんは、「日本とは全然違う。みんなで楽しんでいる感じがいいですね」と、ブラジルで初めてのワールドカップ観戦の感想を語ってくれた。(サンパウロ新聞)

 以上の通りですが、サッカー王国ブラジルでも、日本人サポーターは燃えたようです。