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60団体が出展して日本食品関連見本市開催

 日本食品関連事業の見本市「アジアン・ジャパン・フード・ショウ」が9日から11日までの3日間、サンパウロ市内のセンター・ノルテ展示場で開催されました。同見本市には日本からの進出企業を含め60団体が出展しました。日本の進出企業では日本ハムのブラジル法人NHフーズブラジル、味の素、東麒麟、日系ブラジル企業からはMNラーメン、ひのもと醤油、ミツワ醤油、ひばりアロイスのほか、日本食に華を添える文化としてブラジル生花協会も協力、日本食に関する各種デモンストレーションを在サンパウロ日本国総領事館が行いました。
 見本市でサンパウロ新聞が注目したのは、今年でブラジル再進出2年目となった日本ハムNHフーズ。再進出最初の1年は、ほぼブラジル政府に対する営業許可や製品認可の申請手続きに費やされましたが、昨年後半からは主力製品の業務用鶏の唐揚げを中心に、ギョーザ、肉まん、冷やしワカメといった業者向けの冷凍食品をレストランやバールに供給したほか、日本への輸出製品として開発したラーメン用チャーシュー向けに加工した豚肉をサンパウロ市内で急増しているラーメン店向けに国内販売を始めました。日ハム関係者によれば、再進出2年目でやっと本格的な事業に向けて走り出しましたが、まだまだ状況は厳しいそうです。
 サンパウロ市東洋街の日系バールではすでに同社の唐揚げが、ビールのつまみ「フランゴ・パッサリーニョ」として販売されています。バールの数の多いリベルダーデ、ビラ・マリアーナ、サウーデといった日系人の多い市内3地区に限定しても、唐揚げは大市場です。ブラジル食品企業との販売競争は熾烈(しれつ)ですが、「日本企業ここに有り」の気概で頑張ってほしいものです。