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大詰めを迎えたブラジルのデジタルTV形式選び

 デジタルTV選択に関する交渉がいよいよ大詰めを迎えている。伯字各紙はそろって、日本から技術使節団が首都ブラジリアを訪れ最終的な詰めをする、との予測記事を流しています。月末には二階・経産大臣と竹中・総務大臣が来伯するとの観測も流され、このときにデジタルTVは日本方式にするという正式調印が行われるとみられているのです。一連の流れに日本としては、「今度こそ」との期待感が高まっています。
 しかし、欧州勢力の巻き返しも激しく、ジルベルト・ジル文化大臣が、「決断は大統領選挙後にしないと正しい判断ができない」と事実上、欧州方式を弁護する演説をするなど、予断をゆるさないところもあります。これについてブラジルの政府高官は、「文化大臣はあくまでも個人的な意見を述べたに過ぎない」と問題にしていません。どうやら、本格的に日本方式に決まりそうな気配です。