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長寿の秘訣は将棋にあり

 ブラジル将棋連盟会館で行われた全伯将棋大会に仲美好四段(93歳)が出場されました。年齢は、出場者73人中最高齢。対局では、残念ながら1勝3敗と予選で敗退しました。
 仲さんは、21歳のときブラジルへ移住、バタタ(じゃがいも)とトマトつくりの農業一筋の生活。忙しくて、覚えた将棋を指す時間はなかなかなく、やっと将棋と楽しめるようになったのは、サンパウロに移り住んだ1966年以降。そのときは50歳を過ぎていたといいます。
 全伯大会で優勝し四段に昇段したものの、約三十年間、この四段で足止めを食ったまま。しかし、いまでも諦めることなく五段を目指して、週一度は研究会で指しています。研究会では〝読みの仲〟として有名で、大会では対戦者が辟易するほどの長考とか。
 仲さんによると、「将棋が頭の体操になり、ボケという言葉とは無縁」とか。どうやら長寿の秘密は将棋にあるようです。心残りは、子供や孫に将棋を教えなかったことだとか。