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ウエダ氏、日系初の連邦高等裁判所判事に就任

ウエダ氏

 日系二世のウエダ・マサミ氏(63)が6月14日、日系初の連邦高等裁判所判事に就任します。203人の各州の高等裁判所判事の中から選ばれたもので、14日、ルーラ大統領が出席して任命式が行われます。

 就任を前にウエダ氏は、サンパウロ新聞のインタビューを受け、「ブラジルは多民族国家であり、日系人が選ばれるようになっても当然。現在、ブラジルでは暴力の増加が社会的課題となっているが、経済や社会情勢の国際的な変動サイクルの中で、米国など他国でも同様な問題が起っている」と暴力の増加を問題視しています。

 ウエダ氏はサンパウロ大学で法学博士号を取得後、1978年から法曹の道を歩み、弁護士やサンパウロ州検事、司法官をそれぞれ歴任。現在はサンパウロ州高等裁判所判事を務めるかたわら、パウリスタ大学法学大学院及びサンパウロ法律自治大学サンパウロ校の法学教授を務めています。