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騒音の元凶はバール

 サンパウロ市民が最も苦しめられている騒音の元は、市内至る所にあるバール(立ち飲みコーヒー兼雑貨店)、とサンパウロ市の騒音問題対策所から発表されました。市内を20歩も歩けばバールがあるというほどに市民にはなじみの深いものですが、この店が騒音の元だとはちょっと驚きです。店ででかい音楽を流すでもなし、大きな声で客引きをするわけでもありません。で、どういう理由かというと、そのバールに集まる客や店の近くのポップコーン売り、屋台などの発する音が騒音になっているというのです。これはバールの業界団体の説明。バール自体が悪いわけではないというのです。
 発表は、市民から寄せられた苦情の多かった順番で、2位以下は教会、ナイトクラブ、レストラン、ベーカリーとなっています。もっとも2位以下の苦情数は数パーセントで、バールが苦情の55%がを占めています。
 これまでブラジルは、自動車の騒音はもの凄いものがありましたが、ここ数年、驚くほどに自動車のエンジン音は静かになりました。信号待ちした車群が一斉に走り出すと、以前は、けたたましい騒音をまき散らしたものです。今ではすっかりこれが影を潜めました。蛇足ながら、ブラジルの車はよくなっているようです。