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日伯両国の男性は似た者同士

ブラジルの新聞「フォーリャ・デ・サンパウロ」が伝えるところによると、日伯両国の男性は、家事を行う時間が極端に少ないそうです。
 カンピーナス大学経済研究所が14カ国を対象に実施した比較調査によると、ブラジル人男性が家事を行う平均時間は1日42分で、日本人男性の6分に次いで少なかったそうです。最も多かったのはデンマーク人男性の3時間12分。このところブラジルでは、女性の社会への進出が著しく、このままでは女性の負担が大きくなるばかりと案じています。これは日本も同じことで、家事負担の点で男女平等意識に改善は見られません。こと家事労働に関する限り、日伯両国は後進国の域を脱していないようです。
 ブラジル地理統計院(IBGE)が2003年に実施した全国家庭調査(Pnad)によると、1981年には40%にすぎなかった家の外で働く女性が、2003年には69%にまで増加しています。しかし、1週間に家事を行う平均時間は女性の28時間に対して、男性は11時間と半分以下で、働いていない男性でも14時間(女性は36時間)しか家事を行っていません。
 リオ・デ・ジャネイロ州で実施された調査結果によると、「家事を誰がいつも、または大抵しているか」との質問に、洗濯は88.5%、食料品の買い物50.9%、掃除79.4%、料理79.1%、皿洗い73.5%、子供の世話は95.7%の女性が「している」と答えています。男性は、食料品の買い物22.9%、子供の世話14.6%のほかはいずれも一桁台だったそうです。
 多分、事情は日本でも同じか、これより悪いかもしれません。