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慢性痛ブラジル人女性は性交渉が嫌い

 地元メディアの報道によると、サンパウロ総合大学医学部のクリニカス病院の調査で、慢性痛(慢性疼痛)を患っているブラジル人女性の75%は何らかの性的障害があることが判明しました。同研究によると、女性の場合は慢性痛による悩みが男性を避ける要因になるだけでなく、痛みによって欲求と満足感が抑えられてしまい、健康的な性生活に支障をきたしているそうです。
 クリニカス病院産婦人科のテルマ・ザッカ医師は、「彼女たちは性的欲求の低下によってではなく、慢性痛が原因でセックスを避ける傾向にあることが今回の調査で明らかになった」と説明しています。
 調査対象になった64人のブラジル人女性のうち、35人が偏頭痛、関節痛、腰痛、骨盤部分の痛みの症状を訴え、性的欲求、性器の潤滑度、オルガズム、満足感、痛みについても、健康な女性よりも悪い結果を示していました。
 ブラジル慢性痛研究協会のカリーネ・アゼベド会長は、慢性痛のために性的障害を持つ女性は、健康的な性生活を諦めていると語り、「異性と積極的な性生活を営めないため、男性側が状況を理解していない場合は離婚などの家庭崩壊につながりかねない」と話しています。