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麻薬所持容疑でペレ-の子供を身柄拘束

 サッカーの神様といえば、今の日本ではジーコ監督ですが、ブラジルへ行けばペレーです。その神様の子供エドソン・チョルビ・ド・ナシメント(34歳)が、麻薬組織を内偵していた麻薬取締特捜課警察(DENARC)に身柄を拘束されました。同警察の内偵は、麻薬取引の電話傍受をするなど8カ月間の長期にわたって続けられていました。麻薬組織の主犯と見られるナルジンニョは凶暴で、取材中のカメラマンたちを蹴り上げようとしましたが、足は空を切ったといいます。
 ペレ-の子供のエドソン・チョルビ・ド・ナシメントは、住民たちに「エジンニョ」の愛称で親しまれており、プロ・サッカー「サントス」の元GK。父子ともに有名人とあって、エジンニョの拘束は大きな反響を呼び、テレビ、新聞はこの事件をけたたましく報じました。
 エジンニョの弁護士によると、「知人や友人、取引関係者の中に問題の人物が混じっていたにすぎず、彼は無実だ」と話しているそうです。「友人」の中にナルジンニョがいたらしく、その関係で拘束された、というのが弁護士の説明。事実、警察は、エジンニョを拘束としか発表していませんし、逮捕には至ってないようです。
 友達は選べ、という教訓を思い出す事件でした。