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米国NGOがアマゾンの薬草を特許登録で問題化

 アマゾンには3万種からの植物があり、薬草も6千種を超えると言われています。日本へも精力剤のムイラプアーマ、血糖値を下げるペドラ・ウメ・アカ、整腸によいガラナ、滋養・強壮用のパフィア(アマゾン人参といわれている)など数多くが輸入、健康食品として販売されています。
 ブラジルにとってこの薬草は、外貨を稼ぐ貴重な資源であり、それらを無断で国外へ持ち出すことを禁じています。ところが、米国のNGOが先住民たちに彼らの喜びそうなものを与え、その代わりに彼らが薬草として使っている植物を持ってこさせ、それらの薬草を特許登録したという疑いをもたれているのです。
 NGOはボランティア機関としての認識が強いのですが、その名の下に商売をするものも多いと言うことでしょう。先日、日本ではNPO団体がマルチ商法をした疑いで摘発されましたが、どこにも不心得な団体がいると言うことです。