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JAL、フランス経由の航空路開設

 ブラジル国籍の日系人たちは、アメリカ経由便の飛行機の場合、通過ビザを取得する必要があり、大変な出費と不便を強いられていました。ところが先きごろ、日本航空はブラジルのTAM航空と組み、TAM―JAL便としてヨーロッパ経由路線を開設しました。
 現在のところ、日本からブラジルへ行く場合はフランスのパリで7時間の時間待ちがあり、ちょっと不便ですが、その時間をパリ見物に当てることもでき、人気になりそうです。ただブラジルから日本へ行く場合は3時間の待ち時間で済み、それほど不便を感じずに済みそうです。
 これまでアメリカ経由の飛行機ですと、アメリカの通過ビザが必要な上、身体検査なども厳しく、不便を強いられていました。そのためカナダ経由を利用する人も多く、アメリカ経由は敬遠されつつありました。
 ここへきて、ヨーロッパ経由が開設されたことで、アメリカ経由はますます敬遠されそうです。パリでは7時間もの時間があるため、観光する余裕もあり、ブラジルへ行く人の人気路線になるかもしれません。
 ヨーロッパ経由ではJAL以外にも、英国航空(ロンドン経由)、エアフランス(パリ)、アリタリア(ローマ、ミラノ)、ルフトハンザ(フランクフルト)、バリグ―ANA(パリ)などの路線もあります。
 価格は、アメリカ経由よりも若干高目に設定されています。ただ、ビザ手続きにかかる費用や日数のほか、ビザを要求するアメリカの姿勢への反発などから、日本人・ブラジル人ともにヨーロッパ経由便がじわじわと浸透しそうです。