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携帯電話の5G回線が飛行機の離着陸に干渉

 ブラジルのメディアによると、米国の航空各社は19日、米国の空港で離陸または着陸する320以上のフライトをキャンセルしました。携帯電話の5G回線が飛行機に影響を与えると米国民間航空機関が警告したためです。ラタム航空は警告を受け、ブラジルと米国間の定期便に使用していたボーイング777を乗客の少ない787や767型機に置き換えました。

 5Gサービスが展開されているヨーロッパやアジアでは影響は確認されていませんが、念のため米国便をボーイング777から乗客の少ない機材に置き換えています。英国の専門家は「アメリカの措置は予防的なものではないか」と指摘しています。

 民間航空機関は、19日から展開され始めた新しい5Gサービスが飛行機の高度計(周波数が隣接)に干渉する可能性があると警告し、滑走路から半径3km以内では動作させないよう米国政府に要請しています。

 連邦通信委員会は、新しい5Gサービスも空港近くで安全に展開できると考えています。しかし、米国の民間航空機関は、5Gサービスが展開されている米国46のエリアすべてその影響を調査するとし、結果が出るまでは機材の交換などで対処するよう求めています。