中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジルンの予防接種は20%に実施済み

 ブラジルのメディアコンソーシアム26日の調査によると、予防接種は26日現在、1回目の接種は43,495,437人(20.54%)に接種済みで、2回目まで接種済みの人は21,443,270人(10.13%)に達しています。

 一方、新型コロナ状況調査では累積死者が454,623人(新規死亡者2,399人)、累積感染者は16,275,440人(新規感染者79,459)でした。死亡者の過去7日間の移動平均は1,823人で、3月12日(1,761人)以来、最低となりました。また、感染者の過去7日間の移動平均は1日あたり65,750人で、死亡者、感染者ともに横ばい傾向にあります。

 死亡者はサンパウロ州リオデジャネイロ州パラナ州ともに横ばいでした。

ブラジルはコロナ死者、感染者ともに横ばい

 ブラジルのメディアコンソーシアム25日の新型コロナ状況調査もよると、累積死亡者452,224人(新規死亡者2,198人)、累積感染者16,195,981人(新規感染者74,845人)を記録しました。

 死者の過去7日間の移動平均は1,835人で、2週間前の移動平均と比べ6%減少しました。また感染者の過去7日間の移動平均は65,785人で、2週間前の移動平均と比べ8%の増加でした。数字では死者、感染者ともに横ばいと見られています。

 サンパウロ州リオデジャネイロ州パラナ州は横ばいです。

ファイザーとアストラゼネカのワクチンは変異株に有効

 ブラジルのメディアによると、英国の公衆衛生機関は22日、ファイザーアストラゼネカのワクチンを2回接種すれば、「インド変異株にも非常に効果的である」と調査結果を発表しました。両ワクチンともブラジルで接種されています。

 同機関の調査は4月5日から5月16日間に行われ、英国変異株とインド変異株の感染で起きた症例をどれだけ減らせるかを測定しました。それによると、ファイザー・ワクチンは2回接種の2週間後、インド変異株の88%に効果が認められ、英国変異株に対しては93%の効果が認められました。また、アストラゼネカ・ワクチンは2回接種後にインド変異株に60%有効で、英国変異株には66%の有効性が認められました。

 ファイザーアストラゼネカのワクチンともに、1回接種後にはインド変異株には33%、英国変異株には50%の有効性が認められました。

カンピーナス市で夫が妻を射殺

 ブラジルのメディアによると、32歳の女性が20日の夜、サンパウロ州カンピーナス市のマンションで射殺されました。警察の調べによると、女性を射殺したのは女性の夫で、射殺後自殺しました。

 自殺した男性の家族によると、夫妻は2カ月前から別居しており、一緒に住んでいなかったと説明しています。女性のいとこは、1週間前に夫妻は会い、何事か話し合っていたと語っています。夫妻には6歳の女の子と2歳の男の子の2人の子どもがおり、女性が養育していました。

 警察が現場に到着したとき、子どもたちはおばが世話をしており、子どもたちは悲劇の一部始終を見ていたといいます。犯行に使われた拳銃は男の遺体の足元に転がっていて、ホルスター、携帯電話とともに押収されました。諍いの原因についてはまだ明らかになっていません。

規則違反でボルソナロ大統領に罰金

 ブラジルのメディアによると、マラニョン州政府は21日、州内で開催された土地所有権移転登記の集会で、新型コロナ流行の最中に密集状態を作り、保護マスクを着用しなかったとして、ボルソナロ大統領に罰金を科す決定をしました。罰金の額は弁護側の説明の後に決まります。

 大統領のマラニョン州訪問は、同地でインド型変異株が6例確認された翌日でした。同州では、2020年9月からコロナウイルス抑制策として社会的距離とマスクの使用を含む新しい規則を実施しています。大統領は、集会で混乱を引き起こし、マスクなしで支援者に挨拶しました。これは州の規則に違反するとして、罰金を科したものです。

ブラジルのコロナ死者、44万人を突破

 ブラジルのメディアコンソーシアム20日の新型コロナ現状調査によると、累積死者が444,391人(新規死亡者2,527)、累積感染者が15,898,558人(新規感染者83,367人)を記録、死者の移動平均は1,971人に増加しました。

 この日、サンパウロ州リオデジャネイロ州の死者は横ばい、サンタカタリーナ州パラナ州は減少しました。国内メディアの報道です。

疑惑解明できないパズエロ元保健大臣証言

 ブラジルのメディアによると、上院のコロナ禍調査委員会(CPI)は19日、証言が注目されるパズエロ元保健大臣を呼び、質疑を行いました。委員会では「パズエロ証言は矛盾だらけで、信用が置けない」との意見がたくさん述べられました。この日のCPIは上院本会議が長引いたため、翌20日も引き続き開かれることになりました。

 CPIの公聴会でパズエロ氏は、ワクチン調達プロセス、製薬会社ファイザーとのワクチン交渉、大統領に報告された情報、マナウスでの酸素不足などについて説明しました。説明後、聞いていた委員たちは「20日の再開公聴会で、パズエロ氏が語ったすべての嘘と不正確さを指摘する」と強調しました。

 公聴会でパズエロ氏はマナウスの酸素不足について、「酸素供給は連邦政府ではなく州の権限であり、執行も州が行った。このため酸素不足について知らなかった」と語りました。アマゾナス保健福祉局は、「当時の大臣に酸素不足について警告している」と指摘しています。

 また、パズエロ氏は、効果がないことがわかっていたクロロキンの製造と流通を推進したことについても質問されました。同氏は「早期治療にクロロキンを推奨したのは大統領であり、それに従った」と回答、中国製ワクチン「コロナバック」の購入を取り消した件では、「大統領が、中国からワクチンは購入しないと述べたため、購入を取消した」と答えました。

ブラジルのワクチン接種者は18.84%まで進む

 ブラジルのメディアコンソーシアム18日の新型コロナ実情調査によると、新規死亡者が2,517人で、累積死亡者は439,379人を記録しました。累積感染者は15,735,485人(新規感染者は74,379人)でした。国内メディアの報道です。

 過去7日間の移動平均死亡者数は1,953人で、平均は3日連続で前日を上回っています。しかし、14日前の平均より16%減少していおり、死亡者は減少傾向といえます。

 一方、確認された感染者の過去7日間の移動平均は、1日あたり64,348人で、2週間前と比べ 9%の増加になっています。感染者の移動平均は、10日以降、毎日わずかに上昇しています。

 また、死者はサンパウロ州が横ばいで、リオデジャネイロ州パラナ州は減少しました。予防接種は18日現在、1回目の接種を39,897,840人(18.84%)が終え、2回目まで終えた人は19,711,628人(9.31%)です。

29人死亡のリオ警察の捜査は軍事政権時代の名残か

 ブラジルのメディア16日付によると、人類学者のロブソン・ロドリゲス氏はBBC ニュース ブラジルの取材に、リオ北部での29人もの死者を出したリオ警察の捜査について、「恐怖で支配した軍事独裁政権の遺産が影響している」と指摘しました。

 同氏は「リオ軍警の指導者には、軍事政権時代の暴力的な取締を是とするものがいる」と、今回の警察の暴力的な行動を説明しました。

 公安研究所のデータによると、昨年、リオデジャネイロで警察の介入により合計1,245人の犠牲者が出ています。 2019年には1,814人、2018年には1,534人でした。

 リオ市警当局はスラムでの活動では暴力的にならざるを得ないと警察の行動を擁護しました。 「この行動は具体的な情報と調査情報に基づいて行われた。当時、犯罪者は逃げるだけでなく、殺害を目的に対抗してきた」と述べています。

ブラジルのコロナ死者、減少傾向へ

 ブラジルのメディアコンソーシアム14日の新型コロナ現状調査によると、累積死亡者434,852人、累積感染者15,590,613人を記録しました。新規の死亡者は2,067人で、1日あたりの移動平均死者は1,910人でした。死亡者は減少しています。国内メディアの報道です。

 新規の感染者は69,300人で、過去7日間の新規感染者の移動平均は1日あたり62,855人になりました。感染者も横ばいの傾向です。ただ、死者、感染者ともに数字は高止まりになっています。

 州別の死者を見ると、この日に増加した州はありません。気になるパラナ州リオデジャネイロ州サンパウロ州は減少傾向です。

 予防接種は15日現在、38,596,357人(18.23%)が初回の接種を受けました。2回目の接種も19,094,815人(9.02%)が済ませています。