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ボリビアの暴動で23人死亡

 ブラジルでの報道によると、暫定大統領が登場したボリビアではモラレス前大統領派によるデモが収まらず、騒然とした状況が続いています。アメリ人権委員会は16日、デモがはじまってから1カ月で、「少なくとも23人が死亡し、715人が負傷した」と発表しました。

 また同委員会は、「アネス暫定政府がデモの弾圧に軍隊を導入し、軍隊の暴力は刑事責任を負わせないと発表した」ことを非難しています。メキシコに亡命したモラレス元大統領も、「人々を虐殺するための免責だ」と非難しています。国連はボリビア暫定政府に「人権に配慮するように」と要請しました。

 メディアによると、14日、暫定政府は秩序の回復のため軍事の導入を決め、軍人の犯した暴力について刑事責任を問わないと発表しています。アメリ人権委員会は「ボリビア政府の決定は国際人権基準を無視しており、暴力的な弾圧を奨励している」と批判しています。

 同委員会は、15日、元大統領支持派とモラレス氏拠点のコチャバンバで警察と衝突、9人が死亡したとしています。モラレス元大統領は15日、「国内で内戦が起きるのではないかと心配している。国民は暴動を速やかに終結して欲しい」と語っています。