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ブラジルで企業爆破事件の桐島聡容疑者の死亡を報道

 1974〜75年に起きた連続企業爆破事件で指名手配されていた桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日、入院先の病院で死亡しましたが、このテロリストの死亡に関してブラジルのメディアも3日付で報じています。記事によると、50年間逃亡し続けた桐島容疑者は、最後は本名で埋葬されたいと警察に正体を明かした、としています。

 日本の警察は2日、男性が死の床で警察に対し「自分は指名手配されている逃亡者の一人で、1970年代に爆弾テロを行った過激派グループの一員として50年近くも裁判を逃れてきた」と供述したと発表しました。警察は先週、末期がんを患っている70歳の男性を事情聴取するため東京近郊の病院を訪れ、男から「ペンネームではなく本名の桐島聡で死にたい」との供述を得たということです。

 病床で男は襲撃に関する知られていない事実について詳細に述べたことから、警察は、男は東アジア反日武装戦線と呼ばれる過激派グループ10人のメンバーの一人で、逃亡していた人物と考えています。調べによると桐島容疑者は逃亡中、発覚を恐れ内田洋という偽名を使い、携帯電話や生命保険にも加入せず、給料も現金で受け取っていました。

 男性は取り調べから4日後の29日に死亡しました。日本のメディアによると、死亡した男は、死後に容疑者とその家族のDNA検査が一致したことから、逃亡犯であることが確認されました。桐島聡容疑者は1954年生まれ、東京の大学に在学中に過激派活動に参加し、1970年代に日本の大手企業に連続爆弾テロを行った過激派組織、東アジア反日武装戦線のメンバーとして活動していました。