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アマゾンの干ばつ被害が深刻

 アマゾンの干ばつは地域に深刻な被害をもたらしています。ブラジルのメディアによると、アマゾナス州マナウス市役所は、リオ・ネグロに位置する川沿いにある学校の学年度終了を決定しました。同州内62市町村のうち60市町村が深刻な干ばつに見舞われていて、非常事態に突入しています。

 学年度終了を決定したのは、干ばつのため教師や生徒が学校に行くのが困難になったためです。同市教育局は「生徒には 200 授業日と 800 時間の学習が義務付けられているが、95%が完了している。不足する生徒には遠隔授業が実施され、生徒の学習には影響が出ないよう配慮している」としています。

 マナウス市街地の河岸では、リオ・ネグロ川の水深が15メートルになるほど水量が減少し、他の地点では、もっと浅くなっている可能性が指摘されています。国立気象研究所従来型観測所の温度計は2日、過去最高気温の39.7℃を記録しました。

 ブラジル地質調査所によると、リオ・ネグロ川の干ばつは10月後半にピークに達すると予測しています。