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ブラジルのメディアが「日本の出生率低下は独身症候群が原因」

 ブラジルのメディア11日付が、日本の出生率低下の背景を「独身症候群が原因」と指摘しています。日本人のセックスへの関心の低さが背景にあるとしながらも、男女交際に興味がないわけではないと報じています。

 日本ではレンタル彼氏との交際を楽しむという新しい形の恋愛が登場しているとして、彼氏レンタルショップ(ホストカフェ、ホストクラブのようなものか)が東京では3,000店以上もあると紹介します。この店では90分間、女性を楽しませるために若い男性が相手をし、女性は大金を払います。

 ホストの一人は「ここはお酒を飲むだけではなく、ハンサムな男の子が接待してくれる場所だ。ここに来る女性は、美しいと言われたいだけ。普段、美しいと言われている女性や夫やボーイフレンドがいる女性も来るが、われわれは彼らにはない扱いをする」と店の魅力を説明します。

 また、客の女性は「ハンサムな男性が好きだからここに来ている。あまり男性と関わったことがないけど、ここでは金さえ払えば、注目を浴びることができる。普通の恋愛では、退屈なことも多いけど、ここでは話しやすいし、楽しく過ごせる」とやって来る理由を語ります。そして、職場に出入りする男性とは付き合う気にはなれないともいいます。

 女性向けだけでなく、レンタル女性のいる男性向けの店もあり、日本人の男女はこうした店で恋愛の欲求を満たしています。この結果日本は出生率が低下し、高齢化が進み、労働者不足に直面しています。日本の政府は、日本人が集まり、子供を作ることができるようになるか、政策の指針とするための調査をしています。

 それによると、女性との会話の仕方を知らない男性が14%から20%に増加、男性に話しかけられない女性が16%から18%に増加、30歳までの男性の40%がデートをしたことがない、ということがわかりました。政府は、赤ちゃんを産んだカップルに支払う手当を増やし、子どもが学べる環境を整備し、給料を上昇させ、職場の男女平等を推進する、といった政策を提案しています。