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ブラジル各地でボルソナロ支持者が軍事介入呼びかけ

 ブラジルでは大統領選に敗北したボルソナロ大統領の支持者が2日、選挙の結果に反対し24の州と連邦直轄区の陸軍基地前で、軍事介入を訴えました。軍事介入は違憲で、各州では警察が監視を続けています。メディアの報道では、現在のところ混乱は起きていません。

 反民主主義的な行為が行われている主な州は次の各州になります。ゴイアスマトグロッソマトグロッソ・ド・スル、サンタカタリーナ、リオグランデ・ド・スル、サンパウロ、ミナスジェライス、リオデジャネイロ

  サンタカタリーナ州では、ボルソナロ支持者がナチスの敬礼「ジーク・ハイル」に似たジェスチャーを繰り返し、参加者が国歌を歌っているように見えるビデオを犯罪組織撲滅支援グループが調査しています。マトグロッソ州では、州都クイアバから242km離れている第13機動歩兵旅団前と第7憲兵大隊前でデモが行われました。

 サンパウロ市では、ボルソナロ支持者が、南東軍司令部前、南ゾーン、イビラプエラ公園などで「選挙結果は認めない」と気勢を上げました。その他州内のモジ・ダス・クルーゼス市、イタペチニンガ市、サン・カルロス市、リベイラ・プレット市などでデモを行ったり、交通妨害をしたり、基地前で軍事介入を訴えたりしました。

 リオデジャネイロでは、中央部の東部軍司令部前と西部地区のビラ・ミリタールの少なくとも2カ所でボルソナリズムのデモが行われました。ボルソナロ支持者は横断幕を掲げ、「今すぐ介入を!、戦争の準備を!、私は認める!」などと訴えました。

 憲法では「秩序の回復」を口実にした軍事介入を禁止しており、連邦検察官は「あからさまな軍事介入の呼びかけは犯罪」と警告しています。