中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

選挙直前に生活支援金支給

 ブラジルのメディアによると、貧困家庭への支援金アウシリオ ブラジルが30日、最後のグループ(末尾が0の社会保障番号)に支払われます。1貧困世帯当たり600レアル(約16.000円)で、支払いを受ける2065万人をグループ分けし、19日から支払われてきました。30日の支払いで、9月分は終了します。10月の支払いは18日から31日間に行われます。

 アウシリオ ブラジルの支払合計は月に124億7,000万レアルで、支給は12月までの限定です。もともと支給額は1世帯あたり400レアルでした。政権が「カミカゼ法案」と呼ばれる憲法改正で、貧困層や一部の専門職に対する支援金412億レアルの支給を決めたため、200レアル増額して年内だけ支給するものです。

 この支給にエコノミストは「財政へのツケが後から回ってくる」と警告し、一部からは「政権の票欲しさの政策」と批判されています。