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米国ではタバコよりマリファナ愛好家が多い

 ブラジルのメディア28日の報道によると、米国の調査会社ギャラップ社が7月末に実施し、8月中旬に発表した喫煙習慣に関する調査で、マリファナを定期的に吸う米国市民がタバコを吸う人より多くなったことが判りました。調査では米国市民の16%がマリファナを吸い、タバコを吸っているのは11%でした。

 ギャラップ社は2013年からマリファナ常用率調査を始めており、最初の年は7%でした。今回は16%で、もっとも高い常用率を示しました。1969年に大麻を一度でも吸ったことがあるかどうかの調査が行われたときはわずか4%でした。それが2021年には一度でも吸ったことがあると答えたのが49%、2022年は48%で若干低下しました。

 米国では医療用大麻の輸入量が5年で15倍になり、薬局では18品目の販売が可能になっています。一方、米国におけるタバコの消費量は減少傾向にあり、ピークは1954年の45%で、その後は減少を続け、今では22%以下になっています。

 また、ギャラップ調査を世代別に見ると、18歳から34歳の年齢層では30%がマリファナを、8%がタバコを吸うと回答しています。高齢者になると逆転し55歳以上の14%がタバコを、7%がマリファナを吸うと回答しています。35歳から54歳では、マリファナを吸った人は16%、タバコを吸った人は10%でした。

 ブラジルでは大麻合法化問題に関する意識調で54%が「合法化に反対」していますが、裁判では医療目的の大麻栽培を認める判断をしています。大麻由来の医薬品の製造・販売には、国家衛生監督庁(ANVISA)の許可が必要です。