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ブラジル人の4人に1人が「食料がない」

ブラジル人の4人に1人が「家に十分な食料がない」──ダタフォーリャ研究所の調査で明らかになりました。「Folha de S.Paulo」が27日の紙面で報じたもので、同調査で26%の人が「必要な量の食料を持っていない」と回答しています。

 食料不足という回答は、失業者、貧困層、東北地方と北方地域の住民から多く寄せられました。また、62%の人が「食料は足りている」と回答し、12%が「十分すぎるほどある」と回答しています。調査は22、23両日に181都市、2,556人を対象に行われました。

 ダタフォーリャ研究所によると、食料不足は主に貧しい人々が感じており、2,424レアルまでの世帯収入しかないブラジル人のうち、「食べるものがない」と答えた人の割合は38%に上っています。6,060レアルを2回以上5回まで稼ぐ人だと、その割合は14%に下がります。

 食糧不安は、北東部や北部に住む人たちの間で強く感じており、中央西部住民の24%、南部の24%、南東部の22%が不安と感じています。食料不足の影響を最も受けているのは失業者の家庭で、42%が「食べるものがない」と回答しています。