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 フジモリ元ペルー大統領が心不全で入院

 ブラジルのメディアによると、アルベルト・フジモリ元ペルー大統領は2017年の恩赦を最高裁が再び認めたものの米国人権裁判所が恩赦を認めず刑務所に勾留されたままでしたが、17日、血圧が下がり、夜明けに心房細動を起こし始めたため予防措置として入院しました。フジモリ元大統領は同じ症状で3月にも11日間入院していました。

 同大統領は1980年から2000年に起きたテロとの戦いで、25人を虐殺したとして25年の刑を言い渡されています。同氏の服役はすでに15年を数えました。同氏の反テロ作戦を米国人権裁判所は人道に対する罪との判決を下しています。2017年に当時のペルー大統領が恩赦を与えましたが、米国人権裁判所の反対で10カ月後、恩赦を無効にしました。

 さる3月、ペルー最高裁判所は2017年のフジモリ氏に対する恩赦を復活、釈放を認めましたが、1週間前、米国人権裁判所はペルー政府に「実施を控えるよう」命じ、フジモリ氏は拘束されたままでした。