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ブラジル新社会保障制度の支持、不支持は半々

 ブラジルのメディアによると、「Folhade S.Paulo」紙が25日、貧困家庭救済のボルサファミリア(Bolsa Família)に代わったアウシリオ・ブラジル(Auxílio Brasil)に対する国民の意識調査をしたDatafolhaの調査結果を掲載しました。それによると、国民の評価は良い、悪いが半々でした。

 調査では「悪かった」が43%、「よかった」が41%で、評価は完全に二分割されました。調査は13日から16日まで実施され、191市町村(3,666人)で面接して行われました。

 これまでBolsa Famíliaを受け取っていた人の42%は新しいAuxílio Brasilに反対し、44%が新制度に賛成しています。また、ルーラ元大統領支持者の59%が新制度に反対し、「51%が家族を養うには不十分」と答えています。一方、ボルソナロ大統領や現政府の支持者は76%が賛成しています。その内訳はビジネスマンが58%、福音派が51%、家族を養うことができた人々が51%となっています。

 Auxílio BrasilはBolsa Famíliaを受給していた1450万世帯に11月から1世帯あたり平均 224.41レアル(約4,500円 )の支給が始まりました。この金額ではボルソナロ政権が期待する支持率回復には至っていません。同政権は、3月中旬の400レアル(約8.000円)支給での支持率アップに期待しています。