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ブラジルのオリンピック開会式報道

 日本時間の23日午後8時から3時間に渡って繰り広げられた東京オリンピックの開会式を、ブラジルのメディアは次にように伝えています。

 1年遅れて開幕した東京オリンピックは、観客なしで挙行された。式典では平等と希望が宣言され、新型コロナ大流行の最中とあって、医療専門家への感謝が述べられた。そして、観客のいないスタジアムでは、限られた数のエキストラとアスリートの前でショーが繰り広げられ、公式スピーチで連帯と感謝の気持ちが伝えられた。

 選手入場では、ほとんどの国が男女平等の呼びかけに応じ、選手団先頭の旗手には男性と女性を起用した。聖火ランナーにも、3度のオリンピックチャンピオンの吉田沙保里レスリング)と野村忠宏(柔道)2人を登場させ、最終の聖火ランナーには大坂ナオミ(テニス)を起用するなど女性を重視、男女平等を強調した。

 式典イベントはシンプルさを心がけ、日本の古い伝統と古典的な劇場を演出した。しかし、古典から現代への転換では失敗してしまった。ドローン(約1800台)がジョン・レノンオノ・ヨーコを彷彿とさせる「イマジン」のサウンドに合わせて、オリンピックのロゴで地球を形作ったのだが、このとき曲に合わせて地球と同じように東京の空に歌詞を表示することが計画されていた。残念ながら、これは実現されなかった。

 そうした中で、今上天皇が第32回オリンピックの開幕を宣言された。最後に大坂ナオミの聖火点火で式典を終えた。東京は、人類にとって重要な問題を提起することで、オリンピックを開催する意義を主張していた。

 全体的に好意的な報道ぶりでした。