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奴隷労働禁止の憲法改正批判

 30日付現地メディアによると、ボルソナル大統領は、奴隷的な労働を強要する雇用主の財産を没収しかねない憲法改正を、批判しました。大統領は、「誰も奴隷労働には賛成していない。しかし、法律に違反していない経営者が労働者に薄いマットレス、換気の悪い囲い、破れた寝具などを提供すると農場を失う可能性のある改正は問題だ」と批判しました。

 この大統領の言葉に高等労働裁判所のアイビス・ガンドラ大臣が、「奴隷制に似た仕事は、奴隷と同じであることを理解している同僚がいることをお忘れなく」と述べました。

 2003年12月制定の法律では、強制的に労働または時間の浪費を強要し、労働者を奴隷のような状態におくことを禁じています。1888年5月、奴隷制度が正式に廃止されたため、「奴隷のような労働」という表現は、悪条件の中で働く場合に表現、使用されています。

 大統領は「雇用主は従業員を奴隷化したいとは思っていない。いたとしても少数だ。この問題は、多くの生産者に恐怖をもたらしている」とも語っています.