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大統領選はボルソナロ氏とハダッド氏で決選投票

 地元メディアによると、7日の大統領選挙では右派のジャイル・ボルソナロ下院議員(社会自由党)が有効票の46.03%(約4920万票)を獲得、29.28%(約3120万票)を獲得し2位になった左派労働者党のフェルナンド・ハダッド元サンパウロ市長(55)との間で28日、決選投票になりました。大統領選挙には13人が立候補していました。

 投票で1位になったボルソナロ氏は、軍人出身で、治安の強化や銃規制見直しの公約を掲げ、選挙前の世論調査で支持率1位になっていました。9月6日にミナス・ジェライス州で選挙活動中に暴漢に腹部を刺されて重傷を負い街頭での選挙活動から離れていましたが、継続して支持率1位を維持していました。開票結果を受けボルソナロ氏はフェイスブックでメッセージを発表、「ブラジルはカオス(混沌・無秩序)の縁にいる」と指摘し、国民の団結が必要と訴えました。

 労働者党政権の教育大臣で元サンパウロ市長のハダッド氏は、教育へのアクセス拡大や格差是正といった公約で、選挙戦終盤で追い上げ、2位に食い込みました。同氏はサンパウロ市内のホテルで、「社会格差の是正に向け、ブラジル民主主義者の団結が必要」と訴えました。

 他の候補は、シロ・ゴメス氏(民主労働党)が12.5%、ジェラルド・アルキミン氏(ブラジル社会民主党)が4.8%、ジョアン・アモエド氏(Novo)が2.5%でした。