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フランスとビザ協定で1年間滞在可能

 地元メディアによると、ブラジルを訪問中のフランソワ・オランド大統領(フランス)は、1年間の滞在を許可するビザに関する協定を締結しました。現行法では観光の場合、特別なビザなしでは最大3カ月しか滞在できませんが、今後はブラジル国籍の所有者が1年間フランスに滞在することが可能になります。
 今回の協定により発行されるビザは「特定ビザ」に分類されるもので、日本政府が取り扱っているビザに当てはめるとワーキングホリデー・ビザに相当します。このビザでフランスに渡る場合、1年間分の滞在経費を証明することができれば同国滞在中の一時就労も許可されます。ブラジル外務省によると、この協定はフランス政府からの強い要望によって進められてきた経緯があり、来年中に施行される予定です。フランス人がブラジルへ観光で旅行する際にも同じ条件が適用されます。
 協定内容は今後国会で承認される必要があり、2010年に同様のビザ協定がニュージーランドと結ばれた際と同様のプロセスを踏んで行われるとみられます。ニュージーランドとの協定では旅行者に18〜30歳という年齢制限が設定されているほか、健康診断書と保険加入証明書、ニュージーランドに滞在する上で必要となる資金を十分に所有していることを証明するための銀行の残高証明書の提出が義務付けられています。また同国との間で、両国からそれぞれ年間300人に対してこのビザを発行するといった制限も定められています。