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南米市場に本格参入=JTB=

 旅行業大手のジェイティービー(田川博己社長、本社/東京都、以下JTB)は、同社100%出資の米国子会社であるJTBアメリカス社を通じブラジルの旅行会社「WALHALATUR VIAGENS E TURISMO S.A.」(以下Alatur社)が設立する新会社「Alatur JTB Viagens e Turismo S.A」(以下Alatur JTB)の経営に参画、ブラジル及び南米市場に本格的に参入します。Alatur JTB社の資本金は4830万レアル(約19億5000万円)。出資比率はJTBアメリカス社47%、Alatur社53%。2013年11月から営業開始の予定です。
 Alatur JTBに出資することで、ブラジル及び南米企業を対象にしたBTM(ビジネス・トラベル・マネジメント)事業の規模拡大、MICE(ミーティング・インセンティブ・コンベンション・エキジビション)事業の拡充、レジャー事業、旅行周辺ビジネスの事業領域拡大を目指すほか、新会社内に日系企業向け部門を設立し、将来的には日系企業のみならずブラジル及び他の南米に進出しているアジア企業向け営業を開始、法人事業を強化するとしています。14年の売上目標は約15億8500万レアル(約713億円)。18年にはこれを約24億2800万レアルにまで拡大したいとしています。
 JTBの田尾健二郎事業開発担当部長とJTBアメリカスの姫野孔則社長は、「JTBがブラジル企業と共同で事業を展開するのは初めてで、Alatur社との調整は約1年をかけて慎重に進めてきた。Alatur JTB社はビジネス分野を中心に事業を展開する計画で、サンパウロ市内中心部に置かれる事務所には日本人駐在員数人を配置し、日系企業の取り込みを行いたい」と話しています。