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サンパウロ市内病院で結合性双生児の分離手術成功

 地元での報道によると、リオ・グランデ・ド・ノルテ(北大河)州アルト・ド・ロドリゲス市で生まれた生後8カ月の結合性双生児、アナ・クララちゃんとアニ・ビトリアちゃんの分離手術がサンパウロ総合大学の小児病院で行われ、成功しました。
 手術は10時間にわたり、外科医、麻酔医、看護師など合計15人のチームで行われました。小児外科のウエニス・タンヌリ局長は、「臓器はすべて2個ずつあったので全部の臓器を一つ一つ切り離さなければならなかった」と手術の一端を語りました。
 手術を受けた双子は、14日には退院許可を得たほど回復が早く、時々笑顔も見せています。しばらくは親類の家に滞在、医師から帰宅のための旅行許可が下りるのを待って自宅に戻る予定です。
 双子の母親、エルシバニア・ダ・コスタさん(28)は妊娠3カ月の時に、お腹の中の子供が結合性双生児だということを医師から宣告されました。「とても驚いたけれど、すべてうまくいくと信じていた」と振り返ります。
 サンパウロ総合大学の小児病院には、同様の症例を過去20年間で21件みてきたスタッフがおり、コスタさんは経験豊富な同病院へ転院して手術を受けたものです。