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同性婚合法化を可決

 地元での報道によると、国家司法審議会はブラジル国内の登記所に対して同性カップルの婚姻届の受け付けを義務付ける決議案を賛成14票、反対1票で可決しました。ブラジル弁護士会の人権担当者は、「これで同性カップルは正式な結婚が認められることになった」としています。
 最高裁は2011年5月、同性愛者の内縁関係に関する年金、相続税、養子縁組などの権利及び義務を異性愛者と分け隔てなく取り扱うことを定めています。この規定が同性婚の承認につながるかどうかについては、当時から判事らの間で意見が分かれていました。
 同性カップルの結婚を認める動きは世界各地で広がっています。オランダは2000年に世界で初めて同性婚を認め、ベルギーでも03年に同性婚を認めています。カトリック教会の影響力が強い国々でも同様の動きが広がっていて、スペインは05年、ポルトガルは10年、フランスは今年同性愛の権利を認めています。英国では、この件に関する法案が下院議会を通過しました。ブラジルは、同性婚を認めた世界で15番目の国ということになります。