地元での報道によると、北朝鮮情勢の緊迫化を受けてアントニオ・パトリオッタ外務相は5日、在平壌ブラジル大使館を閉鎖するかを検討中で、まだ結論を出していないことを明かしました。北朝鮮政府は平壌に大使館を置く各国に対し、外交官らの退避を呼び掛けています。
パトリオッタ相はシンガポールのK・シャンムガン外相兼法相との会談後、「朝鮮半島を巡る国際問題がエスカレートしていることを懸念しており、ロベルト・コリン大使と密接に連絡を取っている。平壌に滞在し続けるかどうかを決定する前に、しっかりと状況を見極めたい」と語りました。
4日に行われた上院議会の公聴会でパトリオッタ相は、「在平壌ブラジル大使館の歴史はまだ浅いが、非常に重要な役割を担っている」と評価しています。同大使館のお陰で、北朝鮮に関する「報道規制されていない正しい情報」を直接入手することが可能になり、他国メディアに頼る必要がなくなったとしています。