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ジルマ政権の支持率 過去最高の63%

 地元での報道によると、ジルマ政権の支持率が昨年12月の前回調査よりさらに1ポイント上昇、過去最高の63%に達したことが明らかになりました。全国工業連合とブラジル世論調査・統計機関が19日に公表したものです。大統領選を来年に控えたジルマ大統領は高い人気を維持していることになります。
 今回の調査は、ブラジル国内の143都市で2002人を対象に行われました。ジルマ政権に対するブラジル国民の評価は「最高」または「良い」が63%で、「普通」が29%、「最低」または「悪い」が7%でした。特徴的なのは、ブラジル北東部における支持率が昨年12月の68%から72%へと上昇していることです。その他の地域では平均60%の支持率であることから見て、北東部におけるジルマ人気がうかがえます。
 ジルマ大統領に対する個人的な支持率も78%から79%へ上昇しています。北東部での支持率は85%と政権同様に高く、昨年12月の80%から大幅に上昇しています。ジルマ大統領のリーダーシップに対する信用度も、前回と前々回調査時の73%から75%に上昇しました。
 政策別に見ると、ジルマ政権が推進している各政策に対し国民は満足していることがうかがえます。貧困及び飢餓の撲滅政策に対する支持率は62%から64%に、環境政策に対する支持率は52%から57%へと上昇しました。失業対策と金利政策に関しても、それぞれ56%から57%と41%から42%へと増加にあり、インフレ対策は45%から48%へ、教育政策は43%から47%へとそれぞれ上昇しています。
 政策に対する不支持率が60%以上と高率だったのは重税、治安、健康に関する3項目でした。ただ税金対策の不支持率は前回の65%から60%に改善したほか、治安対策への不支持率も68%から66%に減少しています。最も深刻な問題とされている健康対策に対する不支持率は67%と高いものの、前回の74%と比較すると徐々に支持者が増えています。

ルーラ前大統領との比較

 ジルマ現政権がルーラ前政権よりも優れているとの回答は20%で、調査を重ねるごとに増加しています。