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ルーラ氏が大統領選出馬を否定

 地元紙によると、ルーラ前大統領(PT)は21日、サンパウロ市で開かれたセミナーの中で、今後はジルマ現政権のさらなる強化に力を注ぐことと、次期大統領選に出馬する意向がないことを改めて強調しました。ルーラ研究所が主催した同セミナーは、ラテンアメリカの地域統合を目的として開催され、セルソ・アモリン国防相や大統領府国際情勢担当官マルコ・ガルシア特別顧問などジルマ政権閣僚のほか、社会経済開発銀行のルシアノ・コウチーニョ総裁やラテンアメリカ8カ国の有識者らが出席しました。
 同セミナーは報道陣には非公開でしたが、人権局の元局長で現在はルーラ研究所に所属しているパウロ・バヌッチ氏が、ルーラ氏はこのイベントの中で「自分は『元大統領』という立場にあり、なるべく現政権に干渉しないよう努めるつもりだ」と話したと説明しました。さらに同氏は、ルーラ氏は2014年の大統領選に立候補する可能性も否定し、ジルマ大統領の再選を支持する方針を改めて示したとも語りました。
 PT党は、2014年の大統領選でジルマ大統領の対立候補としてペルナンブコ州のエドアルド・カンポス州知事(PSB)が出馬する可能性が高いとみており、ルーラ氏はジルマ氏への支持態勢をさらに固めていくことを強調したそうです。