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南部の都市ポルト・アレグレ市で日本祭り

 約5000人の日系人が住むリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市で18、19日の両日、市内の州警察学校敷地内で「日本祭り」が行われました。同地で日本祭りが開かれるのは初めてのことです。祭りには、州内外から日本文化に興味を持つ約1万3000人(地元警察発表)が集まりました。
 同祭は日系組織であるポルト・アレグレ文化協会(菅野和久会長)と南日伯援護協会(森口幸雄会長)が共催で開いたもの。同援協の「第53回家族慰安敬老会および演芸会」も併せて行われました。
 祭りの会場では折り紙や生け花、茶道、各種武道、書道などの日本文化が紹介され、パラナ州ポンタ・グロッサ市から招かれた太鼓グループ「風林火山」が勇壮な演奏を行ったほか、在ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長、サンパウロ市)が国際交流基金を通して招へいしたサンパウロ州サント・アンドレー市の具志堅洋子琉舞研究所メンバー7人が琉球舞踊「四つ竹」を披露し万雷の拍手を浴びていました。
 祭りに参加したポルト・アレグレ市のジョゼ・フォルトナ市長は「日本移民の日を承認できる日が来ることをうれしく思う」と、同市市議会で日本移民の日が近く承認されることを喜んでいました。また、コスプレ姿で日本祭りを訪れた非日系人の男性は「テレビでは見たことはあるけれど、茶道を初めて見た。所作に対するこだわりを感じた」と興味深そうに眺めていました。
 同祭りの模様は現地紙、テレビなども報道、参加者の動員に貢献しました。