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「アマダ」が技術センター開設

 金属加工機械の総合メーカー「アマダ」(本社・神奈川県伊勢原市、岡本満夫社長)が5日、サンパウロ州バルエリ市にアマダ・ド・ブラジル・テクニカル・センター(井川篤宏社長)の開所式を行いました。アマダは2000年にブラジル進出後、07年撤退という苦い経験を経た後の再進出。リベンジの意味も含め、同社としては世界で25番目のテクニカル・センターを開設したことになります。
 2000年に進出の際は日本からの輸入販売とメンテナンスのみと小規模な事業規模でしたが、今回は社長、経理担当重役、技術者2人の駐在員4人体制。それに加えて、ローカル・スタッフとしてブラジル人技術者6人の計10人での再出発になります。同社の事業は板金、切削・構機、工作機械の4分野に及び、同センターでは当分の間、板金に特化していく予定です。
 テクニカル・センターに展示されている同社の金属加工機械は機種にもよりますが、1台約100万〜200万レアル。日本での顧客は大企業よりも中小製造業者が主流で、ブラジルでも同じ傾向になりそうです。技術開発力の弱い中小企業に対し、技術コンサルタント的サービスを付随させた営業戦略を展開するとしています。