中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ADEKAがブラジル進出

 化学・食品の総合メーカー・ADEKA(旧・旭電化工業株式会社、本社・東京都荒川区)はブラジルへ進出したお披露目のパーティーを2日開き、日本から駆けつけた郡昭夫社長が「弊社は常に世界市場における新しい潮流に敏感であることを良しとし、ブラジル市場では添加剤から始まり、今後他の製品も販売していきたい」と抱負を語りました。同社は約10年前からブラジルで、代理店を通じてプラスチック樹脂へ混入する添加剤を販売してきましたが、拡大するブラジル市場に対応するため現地法人ADEKAブラジル(貴島長太郎社長)を設立、今年4月から事務所を開いています。
 ADEKAが米・台・中・日の同社生産拠点からブラジルへ輸入する添加剤は、プラスチック基材に混ぜることによりプラスチックの高機能化・高性能化を行います。販売している添加剤は造核剤、透明核剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、安定剤などで、これによって耐熱性・対候性・機械物性・透明性・難燃性を向上させます。
 ブラジルでの顧客はスーパーのレジ袋や化学繊維・ペットボトル等に使用されるポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂メーカーで、これらの製造業者の基材に混ぜて配合化する化合物の供給元になります。ブラジル法人設立後の売上目標は、貴島社長によると2018年で20億円を目指しています。