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女子大生が誘拐偽装

 学生の質の低下は、洋の東西を問わないようです。地元メディアによると、アマゾンのベレン市内にあるイピランガ大学の女子大生が、卒業論文を提出できなかった言い訳を作るため誘拐事件をでっち上げていたことが明らかになりました。誘拐を偽装したのはイピランガ大学教育学部に通うスーザン・コレイアさん(22)で、2日、市民警察に対して偽装だったことを告白しました。警察によると、コレイアさんは卒業論文の提出期限だった6月27日に行方不明になり、翌28日に姿を現し、「男性3人組に誘拐され、その後に解放された」と語っていました。
 その後警察が調べを進めたところ学生の証言に不審な点が多く、警察の厳しい質問に女子大生は、「卒論を提出できない言い訳をするために誘拐を偽装をした」と告白したものです。警察が学生の証言で最も不審を感じたのは、「誘拐犯の一人はストッキングで顔を覆っていた」と証言した点で、警察は「映画やドラマの中なら考えられるが、実際の誘拐事件でこうした事例はない」と話しています。
 コレイアさんは偽証罪で告発され、実刑判決が下れば懲役1〜6カ月、もしくは罰金刑になる見通しです。