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プライムポリマーが自動車材事業の強化

 三井化学と出光興産の合弁で2005年に設立、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂の製造・販売・加工を行う化学メーカーのプライムポリマー(大多和保彦社長、本社/東京都)が14日、ブラジル第3位の規模を誇るコンパウンド製造・販売会社であるプロデュマスター社の出資持分70%を取得し、同社を母体とする新会社、プロデュマスター・アドバンスト・コンポジッツを設立したと発表しました。
 プライムポリマーは2011年度の中期経営計画でポリプロピレン(PP)自動車材事業を世界トップを目指す「成長事業」として早期事業拡大を図っています。こうした中、高成長が期待される南米市場での事業強化は重要な戦略課題としてきました。同社は、PP自動車材事業において10年以上の実績を持っています。
 プロデュマスター社は自動車メーカーが集中するサンパウロ州マウア市の本社工場と、バイア州カマサリ市の50%出資子会社「北プロデュマスター社」(Produmaster do Nordeste Ltda.)の2拠点体制で年間5万5000トンを生産、大手自動車メーカーに製品供給しています。プライムポリマーはプロデュマスター社と新会社を設立することで、プロデュマスター社の持つ同地域での事業ノウハウを取得でき、同社が持つ技術との一体化で相乗効果を期待できます。これによってプライムポリマーは南米市場におけるプレゼンスを高め、PP自動車材事業の強化・拡大を意図しています。