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急増する車両強盗

 エスタード紙の報道によると、サンパウロ市内で車両強盗および盗難事件が急増しています。国家保安局が公表したデータで分かりました。保安局では車両強盗や盗難事件の増加を懸念しており、今年最初の4か月は昨年同時期と比較しても車両強盗や盗難が全体で9%増加しています。
 今年1月から3月までに発生した車両強盗事件の地区別の月平均数と4月の件数を比較すると、増加率が高いのはサンパウロ市東部のエルメリノ・マタラーゾ区やパウリスタ大通り周辺で、それぞれ95%、76.5%増加していました。その他のサンパウロ市北部のジャサナン(82.8%増)、中心部のカンブシー(80.3%増)、そして西部のペルジーゼス(76.2%増)の各区でも増加しています。
 市民警察のマルコス・カルネイロ署長は、「車両数の増加と低所得者層の自動車購買力の向上が、この地域での盗難事件の増加につながったのではないか」と語り、個人の自動車所有の増加が犯罪増加に結ぶついているとしています。