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外食の平均はR$21.11、リオが26.57レアルで最高

 ブラジル人が昨年、外食(メイン料理にアルコールなしの飲み物、デザート、コーヒー)に費やした平均金額は21.11レアル(約1308円)で、前年比15.98%の上昇でした。この調査は、労働者食品福利厚生協会が行い、さきごろ公表しました。同協会のアルツール・アルメイダ会長は「外食費用の高騰は昨年のインフレ率5.91%にも影響している。労働者の賃金の上昇によって外食への需要の高まりも外食費用を引き上げた要因になった」と語っています。
 ブラジル地理統計院によると昨年の平均賃金は1490.61レアル(約73,286円)と前年比3.8%増でした。労働者に支払われる福利厚生の食費が、国内の外食産業与えた影響はわずか47%にすぎません。「雇用が拡大しているにもかかわらず、企業は労働者に対して十分な食費を支払っていないのが現状。特に大卒の労働者に対して顕著に現れている」と同会長は指摘しています。
 外食費を都市別に見ますと、リオデジャネイロが26.57レアルで最も高く、2009年比で30.25%も値上がりしています。同協会のアナリストは、14年のサッカー・ワールドカップ(W杯)と16年の夏季五輪に向けたインフラ工事拡大による労働者の増加が確実に影響していると指摘しています。リオに続いて、サントスが26.34レアル、ブラジリアが22.77レアル、カンピーナスが22.26レアル、大サンパウロ圏が21.72レアルでした。