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航空管理強化のため新官庁設立か

 エスタード紙の報道によると、2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)を開催するブラジルは、試合開催予定の12都市中8都市の空港が現時点で既に運用能力を超えており、空港整備が最大の課題とされています。ジルマ次期大統領は、全国内空港の運営管理などを統括する新官庁を創設する可能性を伝えています。
 空港管理はこれまで国防省が行ってきました。同省の業務はあまりにも多岐にわたっており、ジョビン国防相はかねてから、業務の切り離しを提唱していました。政権移行チームは現在、新官庁の創設について検討を重ねています。
 連邦政府はブラジルW杯に向け、空港と港湾事業に総額63億レアルの大型投資を行う予定です。試合開催都市などの13空港には計55億6千万レアル、サントス、フォルタレーザなど7港に計7億4千万レアルと重点的に投資される予定です。
 政権移行チームは、新官庁を設置して政府の管轄下とすれば、これらの投資や事業がスムーズに運ぶだけでなく、国際社会がブラジルW杯に懸念を示す「空港崩壊」のリスクも回避できるとしています。