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W杯 競技場の工事遅延で開催危険信号

 地元メディアによると、国際サッカー連盟(FIFA)がさきごろ、「2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会」の競技場建設の遅れで、開催に危険信号がともっていると発表しました。同連盟の報告書によると、FIFA側が指定した期限内に建設可能な競技場は国内12都市で建設中の競技場の中でセアラー州フォルタレーザ市のカステロン競技場のみとしています。
 FIFAが特に懸念しているのが、リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタル市に建設中のアレーナ・ダス・ドゥナス競技場で、指定期間内に建設が間に合わないだけでなく、W杯開催までに建設が終わらない可能性さえあるとしています。
 アマゾナス州マナウス市のアレーナ・アマゾニア競技場、マット・グロッソ州クイアバ市のアレーナ・パンタナル競技場は滑り込みセーフで、パラナ州クリチバ市のアレーナ・ダ・バイシャーダ競技場、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市のベイラ・リオ競技場、サンパウロ市のイタケロン競技場はどうにか間に合いそうだとしています。
 2013年6〜7月に開催されるコンフェデ杯で使用される5競技場についての見通しはさらに厳しく、リオのマラカナン競技場、ブラジリアの国立競技場、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市のミネイロン競技場はコンフェデ杯開催までに工事は終わりそうだが、FIFA側が要求している工期内の完成は不可能と見ています。