中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

岡田外相とアモリン.ブラジル外相が会談ー31日ニューヨークでー

 3月に地震で被害を受けたハイチの救済を話し合うためニューヨークを訪問した岡田克也外相は31日、ブラジルのセルソ・アモリン外相と40分間会談しました。会談では、ハイチ支援、南米への地デジ日本方式の採用働きかけ、リオーサンパウロ高速鉄道建設で新幹線技術の採用、原子力の平和利用など多岐にわたって話し合われました。
 日本国外務省によると、会談ではまずハイチ支援について意見が交わされ、岡田外相は支援国会合で約90億円という支援額を表明しました。これに対しアモリン外相は、各国ともできることをやっていけば良く、ハイチ支援は息の長い話であり、今後とも日本からの支援が期待されているなどと述べました。
 次いで岡田外相は、地上デジタルテレビ放送に関して日本方式を採用後ブラジルが、日本とともに他の南米諸国へ同方式の採用を働きかけるなどしていることに対し「感謝する」と述べたところ、アモリン外相は、南米諸国への普及は日本とブラジルの外交努力の結果であると答えました。
 ブラジル高速鉄道計画に関しても岡田外相は話題にし、「日本の新幹線技術は世界一であり、ブラジルにおいても採用されることを期待している。我が国が参加しやすい条件を整えてほしい」と要請、アモリン外相は「日本の高い技術は十分認識している。ブラジルは価格、技術、ブラジルの民間企業との協力等の諸点を踏まえて検討することになる」と回答しました。
 また、岡田外相が示した原子力の平和利用についてもアモリン外相は、協力はもちろん、日本とは核の安全、不拡散、セキュリティー、特に核の廃絶についても同じ立場なので協力したいと前向きの姿勢を示しました。